梨子と2階へと上がって行く。


「旬!!懐かしいね!!
でもどこ行くの?」


「着いたよ。」


俺達は2年2組の
教室の前に居た。


「えっ…。」


「俺と梨子が初めて
出会った場所。」


鍵を開けて中に入ると
懐かしい匂いがした。


高校とはまた違った
懐かしい匂い。


俺達が居た頃と何も
変わっていなかった。


「懐かしいな…。」


「本当だね…。」


「あっ!!確か後ろの道具入れに
旬&梨子って彫ったよな!?」


「そう言えば彫ったね!!」


2人で見てみる。


「あっ.あったぁ〜♪」


「本当だぁ〜♪」


だいぶ黒くなってたけど
確かにあった。


俺達の始まりの場所。


俺達の思い出がちゃんと
形になって残ってた。