「先生…先生が担任で
良かったよ。」


「なんだよ…上條って
言わねぇのかよ(笑)」


「………。」


「麻倉…お前が先生って呼んで
くれたからお前に一ついい事を
教えてやるよ。
本当は他の生徒の事は話しちゃ
ダメなんだけどな。(笑)」


「なんだよ?本当にいい事
なのかよ。」


「お前にとってはな…。(笑)」


「なんだよ!?早く言えよ。」


「昨日.俺が桜井と面談した
のは知ってるよな?
桜井は進学も就職しない。
なんでか.わかるか?」


「……??」


「桜井の将来が決まってる
からだよ。
アイツの先にあるのはお前
だけなんだよ。」


「俺…?」


「そうだ…。桜井ははっきり
俺に言ったよ。
旬のお嫁さんになります。
ってな…。(笑)」


「えっ。」


「本当にお前ら2人は聞いて
るこっちが恥ずかしくなる。(笑)
麻倉…桜井を幸せにしてやれよ。」


「うん…。」


「なんだよ…珍しく素直じ
ゃねぇかよ。」


そう言って俺の髪をクシャ
クシャにして上條は笑った。