上條との面談で俺は
はっきりと自分の意思
を告げた｡


｢わかった｡親父さんも
喜ぶだろうな!!｣


俺はなぜか…上條に本当の
理由を話してた｡


上條は何も言わずに話しを
聞いてくれた｡


話しを終えた俺は上條に言った｡


｢笑いたかったら笑えよ｡
でも俺は本当にそう思った
から話した｡
親父の為にだとか長男だからとか…｡
そんな綺麗事じゃねぇんだ｡
女の為に俺はパテシエになり
たいと思ったんだ｡｣


そう話した俺に上條は言った｡


｢なんで笑わなきゃいけね
ぇんだよ…立派な事だよ｡
理由なんてな.人それぞれ
なんだよ｡
お前が桜井の為にそう思っ
たんだろ?
かっこいいじゃねぇかよ｡｣


俺はコイツが担任で
良かったって思った｡


いや…1年の時にコイツが
担任になった時から思って
たかもしれない｡


口が悪くて普段はいい加減
な奴だけど…｡
ちゃんと俺達の事を見てい
てくれている｡