家がとなりで年も一緒。小さい頃から親同士も仲が良く一緒にいる機会が多かった麻友と優也。幼稚園、小学校も一緒だった。
小学校5年生の3月。親の転勤で引っ越すことになった優也。仕方がないことだとわかっていてもやっぱり悲しかった。
「麻友、そんなに泣くなよ。すぐこっちに戻ってくるってば!」
「すぐっていつ?本当に帰ってくるの?」
「うん。絶対にね。」
2人は約束をした。
泣いているせいでちゃんと見えてなかったけど優也は笑顔でそう言った。