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2時間後、ようやくカンペールについた私達。
私はカメラを持って、優斗くんとぶらぶら街を満喫していた。
 

「波瑠ちゃんって、カメラマンでもあったんだね?」


「うん、まぁね~……。社長に進められたから始めたんだけど。結構撮るのも楽しくて、ちょくちょく仕事は貰ってるよ。……今回も、その一貫♪」


「へぇ~、すごいね?」


久しぶりにカンペールの街に来たけど、まったくあの頃と変わってなくて……思い出すたび、少しだけ……目の奥が熱くなった。


「あのね、優斗くん……。」


「ん?どうしたの~?」


このままでいいと思う、自分がいるけど。
やっぱり、このままじゃ二人とも……前に進めない気がするから。


「優斗くんがカンペールがいいって言ったの……私達の、想い出の場所だからなの……?」