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修学旅行から帰ってきた三日後。
いつもの学院生活は戻った。

三日前に帰ってきたとはいえ、それからりょーちゃんとはまだ会えていない。
きっとりょーちゃんもモデルの仕事とかで忙しいんだろうな。

修学旅行のおみやげも、渡したいけど渡せてないんだよなぁ……。

修学旅行のあの夜、優斗君に話を聞いてもらった私は、だいぶ心のなかで整理ができたから。

今なら今まで通り、りょーちゃんと接することができる気がするから……。


「りょーちゃん、今日は学校来てるかなぁ。」


私は誰もいない廊下で、ポツリと呟く。
……けれど誰もいないはずの廊下に、あの人はいた。


「……なぁに、波瑠。」


「うわぁっ!?……りょ、りょーちゃん?!びっくりさせないでよっ。」

 
「波瑠が俺を呼んだんでしょぉー?……おかえり、波瑠。楽しかった?」


「……ふふ、ただいま。楽しかったよ!」