半年以上会ってなかった心咲は、ずっとロングのながさだった髪を肩ぐらいまで切っていた。
……でも、昔から可愛くて、天使みたいな笑顔はまったく変わらなかった。


「心咲……なんで?!すっごい嬉しいけどなんで?!」


「ちょっとー、落ち着いてよっ。……私ね、やっぱりプロデューサーっていう夢は諦めきれなくって。気づいたら私、この学院の編入試験受けてたんだ。」


心咲はそう言って考えるより先に行動しちゃうことってあるんだねー、って言って笑った。
当の私は、まったく目の前の事実に頭が追い付かなかった。


「まー、とにかくいろいろ説明してやってくれー。近々どこの専属とか決めるから。」


「は、はぁ……。」


そうして直山先生はさーっとどこかへ行ってしまった。
先生は誰一人いない職員室に、私と心咲だけ。
半年前なら、それが当たり前だったのに、半年立つだけこんなにくすぐったい感じになるんだな、と思った。


「なんかほんとに久しぶりだねー、心咲。私、皆とまったく会ってなかったから。」