優斗side
***
「おい浩輝、そのステップ、この前まで出来ていたのになんでできていないんだ?」
「……っ、だって!そりゃこの前までは波瑠ちゃんに教えてもらってやっとのことでできてたけど今は波瑠ちゃんじゃ――…………なんでもない……。ちょっと自主練してくるから抜けるね、藤宮さん。」
「あ……うん……。」
練習を開始してから、三時間が経った。
……だけど、ずっとこんな調子で皆機嫌が悪い。
全然、ステップやダンスが揃わなくて。
きっと、皆の思っていることが、それぞれ違うところがあるからだと思う。
プロデューサーは波瑠ちゃんが良いと思う気持ちを押し殺して、いつの間にか笑顔を見せなくなった琉生くん。
star - meicarの未来を一番に考えて、ずっと考え込んで怖い顔をしている祥也くん。
波瑠ちゃんとは違うプロデュースで、一番メンバーの中で戸惑ってイライラしている浩輝くん。
そして……そんなメンバーの気持ちの違いに戸惑っている僕。
こんなstar - meicar、初めてみた……。
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「おい浩輝、そのステップ、この前まで出来ていたのになんでできていないんだ?」
「……っ、だって!そりゃこの前までは波瑠ちゃんに教えてもらってやっとのことでできてたけど今は波瑠ちゃんじゃ――…………なんでもない……。ちょっと自主練してくるから抜けるね、藤宮さん。」
「あ……うん……。」
練習を開始してから、三時間が経った。
……だけど、ずっとこんな調子で皆機嫌が悪い。
全然、ステップやダンスが揃わなくて。
きっと、皆の思っていることが、それぞれ違うところがあるからだと思う。
プロデューサーは波瑠ちゃんが良いと思う気持ちを押し殺して、いつの間にか笑顔を見せなくなった琉生くん。
star - meicarの未来を一番に考えて、ずっと考え込んで怖い顔をしている祥也くん。
波瑠ちゃんとは違うプロデュースで、一番メンバーの中で戸惑ってイライラしている浩輝くん。
そして……そんなメンバーの気持ちの違いに戸惑っている僕。
こんなstar - meicar、初めてみた……。