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――ガラッ
ホームルームスタートのチャイムが鳴ると同時に私は、職員室のドアを開けた。
開けるとすぐに、職員用のデスクに備えられている椅子に座っている直山先生を見つけた。
「おはようございます、直山先生。」
「あ、おはよう、ちゃんと教室にいかないで職員室に来たんだなー。優秀優秀♪」
「馬鹿にしないでください。普通に職員室に来るくらい、誰だってできますよ。」
「もう転校生は来ているんだからなー、早くこっちこいー。」
私はへらへらしている直山先生に手招きされ、お客様用のソファーにに座らされる。
目の前には、ごく普通の女の子らしい制服の着こなし方をした、茶色に染めて長くてがっつり巻いている髪が特徴の女の子が座っていた。
うわぁ、メイク濃い……。
それが彼女に対する第一印象だった。
「どうも、私、藤宮由実っていうの。」