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パーティーも終盤へと近づいた頃、皆はもくもくと何かを食べていたりしゃべっていたり、人によってすることは色々だった。
そんな中、私はりょーちゃんとベランダき出た。
「……波瑠、これ。」
「ん……?」
りょーちゃんは「誕生日おめでとう」と言って私に細長い箱を渡した。
「……ありがとう……!」
「開けてみたら?」
「うん。」
私は細長い箱を開けてみた。
……そのなかには、シンプルで可愛らしいダイヤがひとつ埋め込まれたネックレスが入っていた。
「可愛い……!」
「波瑠に似合うと思って。」
そう言ってりょーちゃんは普段誰にも見せないような笑顔で言った。
……ありがとう、りょーちゃん……。