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藤條学院長にあの日、プロデュースをstill kingかstar - meicarのどちらかにしろって言われて、毎日その事ばかり考えていると、いつのまにかフェスは明日に迫っていたー……。
……明日ぁっっっ?!
私はベッドから飛び降りて、急いで支度をする。
ヤバイ……!
いろいろヤバイよ……!
ユニットの最終確認とか、リハーサルとかいろいろ今日あってプロデューサーとして滅茶苦茶忙しいのにゆっくり寝てる場合じゃなかったぁーー!!
藤條学院長のことは、明日の夜考えることにして、とりあえずフェスのことだけを考えなきゃ!
……でもなぁ……まだ皆になにも言えてないし……気持ちも整理できてない……。
……いや、今日は考えない!
いつもどーりいつもどーり、皆と接すればいいんだ……!
私はなにも考えないことを心に決めて、私一人しか住んでいない、静まりかえっている家からでた。
ヤバイ、舞台セットの確認するって言ったの、8時だからあと10分しかない!
私は全速力で学院まで走った。