琉生side

***

今日もいつもと変わらない青空だった。
俺は久しぶりに1年B組のドアを開ける。


「おはよう、ゆーちゃん、彼方。」


「おはよー……。」


「……。」


いつもなら「おはようっ♪」って言ってくれるゆーちゃんが、なぜかずっと頭を抱えながら椅子に座っていた。

……ゆーちゃん……?
俺に気づいてないだけか……?


「ゆーちゃん?」


俺はゆーちゃんの近くに言って呼びかける。


「……。……っえ?……あら、おはよう、琉生ちゃん。」


ゆーちゃんはすごく遅い反応で、いつも通りのようでいつも通りじゃないような感じで言った。
……なんかあったのか?


「おはよう。今日はなんかぼーっとしてるけどなんかあったのか?」


「え、えーと……なにもないわよ~。少し寝不足だから眠いのよ~。」