「まぁ、だからここ30年間西園寺学院は共学だったんだというわけでもないんだがね……。まぁ恋愛禁止なんて、うちの学院にはもうないからこれは雑談程度に思っておいてくれて構わないよ。」
「はあ…。」
雑談程度って言われてもなぁー……。
そんなこと言われたらずっと気にするよ……。
そんなことを思っていると、藤條学院長は「さて……。」とまた違う話を繰り出してくるようだった。
……なんだろう……。
「私が君に話したかったのはこの話じゃなく……専属プロデューサーになってほしいということを話しておきたかったんだ。」
専属プロデューサー?
……私、元々star - meicarとstill kingの専属プロデューサーなのに?
私は学院長の言ってる意味がよくわからなかった。
「この学院のアイドル科は……来年度から本格的に共学になる。もちろん、プロデューサー科も……だ。それに備えて、君にはひとつのユニットのプロデューサーになってほしい、という話なんだが……。」
……ちょっとまって。
それって……私にstar - meicarかstill kingのどちらかを選べってこと……?