優斗side

***


「やっぱりー、動物の国にはコスプレが必要だよ~!」


「似合わなかったら意味がないと思うぞ。」


「意外に似合うかもよ?祥也の動物コスプレ。」


「……。」


さっきからずーっとこんな感じの会話をしている僕達。
……これ、いつ終わるの?!って感じ。

まぁ、初めてのフェスだからどんな感じなのかわからないのは仕方ないけど。


「……んーじゃあ、コスプレ決定ねっ!」 


「やったぁ♪」


「はぁ……。」


「ドンマイだな、祥也。」


今まで一言も喋らなかった波瑠ちゃんはいきなり決定案をだした。

波瑠ちゃん、なんで一言も喋らなかったんだろう?
そんな疑問があった。