「あのさ」
私はHRが終わってすぐに中浜くんに話しかけられた

「あ、どうも…」
なんと言ったらいいのか分からなくてとりあえず挨拶してみる

「もしかして、みったん?」

「は?」
みったん?
って私のこと?

「ほら、幼稚園のとき森田さん自分のことみったんって言ってたじゃん」

「えー…そうだったっけ?あはは…人違いじゃない?」

やばい、、全く記憶がない…
っていうか何で覚えてるのよ、こいつは

「まあいいや。私帰るね、じゃ」

「あ、ちょっと!渡したいものがあるんだけど!みったん!」

中浜くんの声が聞こえたけれど、なんだか面倒くさくなってしまって私は教室を飛び出した

なんなんだろう
少し怖かった
別に、睨まれたーとかそういうことはされてないし、普通だったけど…
なんか怖かったな
関わるのはやめよう

そう思いながら、私は家までの道を急いだ