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彼についての連絡があったのは、中夜祭が始まってだいぶ経ってからだった。





「……いたっ結羽ちゃん! こんなとこにいたんだ」


「楓さんっ!? 驚いた……」




昨日遅くまでリボンを作っていた特別教室で一人片づけをし、


2時ごろにようやく送ることができた、

『ごめんなさい、トラブルがあったので自由時間が作れそうにありません。坂場さんと回っていてください』

というメッセージを見直してため息をついて、


もう帰ってしまおうかと思ったそのとき。



ばんっと開いたドアのほうから突然呼ばれて驚いた。




「よくこんなとこわかりましたね……」


「片っぱしから探しちゃったよ」



そう笑う彼女。


少し息を切らせて、いったいわたしに何の用だろうか。