「どうして……外になんか」
「ごめんね担当してたの違う先生だから私わかんない……。
だけど無責任なことするような子じゃないよね、彼は」
そうなんだ。
負担はなるべく彼がうけると言ってくれた。
部活を優先していいと言ってくれた、昨日は駅まで送ってくれた彼が。
無責任なことはしない。
疑問に思ったけれど、受け入れるしかない。
「……先生、これありがとうございました。わたし仕事あるんで行ってきますね」
「あ……うん! 頑張ってね」
先生にそう告げて。
不安になりながらもわたしは走り出した。
……高槻くんに割り当てられた仕事を、わたしがやらなきゃ。
時計の針はもうすぐ1時を示そうとしていた。
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