自分がフィーリングカップルの相手だったら、とかも思っているのかな。
だとすれば少し胸が痛い……彼の相手はわたしだから。
「すみません……見かけてないんです。お昼休憩より前なら実行委員の仕事をやってくれていたんですが、お昼休憩挟んだら見なくなってしまって……」
11時ごろ、実行委員だけに存在するお昼休憩。
そこからぱたりと見かけなくなった高槻くん。
「え……お昼休憩のとき、あたし高槻くん屋上で見ましたよ?」
「屋上、ですか?」
まさかの目撃証言だった。
思わず聞き返す。
「はい、いつも彼がいる南側の……。スマホ見ながらお昼食べてました。
3年生の綺麗な先輩と一緒に……か、彼女だったりしたのかな」
べ、別に後つけてたわけじゃないですけど、と慌てて付け加える彼女。
顔を真っ赤にして可愛らしい。