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そしてさっきの女の子の元へ戻った。
別れたところできちんと待っていた女子生徒からリボンを預かって、破れた部分を縫い合わせた。
「はい、お待たせしました。また取れたら近くの実行委員に声をかけてください」
「ありがとうー!」
いつもしているのか、それとも今日だけなのか。
ゆるふわ、とでも表現すればいいのかな、綺麗にまかれた女の子らしいサードテールを振りながら可愛らしくお礼してくれる同い年らしき彼女。
そして顔を赤らめて聞いてきた。
「あの……実行委員、で、高槻くんもいるはずなんだけど……。今はクラスの係とか?」
どきりとした。
この子も、高槻くんが好きなんだ。
こんな話しかけにくいだろうわたしにきいてくるくらい、すごい必死な感じがする。