「はっ」 目を開けるとまた病室。 だけど今度は朝らしい。 明るい太陽の光がカーテン越しに射しこんでいる。 わたしは汗だくになっていた。 刺された恐怖で、息は荒く、身体は震えている。 「夢……」 瞬間、お腹の痛みにうめく。 「夢…だよね?」 お腹を触ると何か違和感を感じる。 ガーゼ、だろうか。 左腕を見ると、点滴の針が刺さっている。 右てのひらには真っ白な包帯。 わたし…どうしたんだっけ?