「今だ、入場の音楽かけろ。」


「わかりました」



『新郎新婦の御入場です!!』





パラリラッパパ〜ン





「オイ

それ秘密道具出すときの音だろが。」


「あっ

すいません間違えました」


「ちょっと貸せ。

まったくお前は…。」



テッテーンテッテーン

テレテーテテッテッテーン



「課長、それ

ジェラシッ○パークですよね

新郎新婦恐竜扱いですか」


「この位の方が迫力あるだろ。」


「わかりました部長に報告しておきます」


「やめろ。」





目の前には白いドレスに身を包んだ

幸せそうな三上さんがいた



「三上さん…笑ってる。」


「…そうだな。」


「綺麗…。」


「……。」




チュッ







課長は私の顔を伺うようにキスをした



「何してるんですか」


「いや別に」


「急にキスするのやめてもらえます」


「…お前もいつか

あの場に立たせてやるよ。」


「はい?」


「あーいや、

まだガキだから分からなくていい。」


「誰がガキですか」


「お前しかいないだろ、ちーび。」


今日の課長はいつもの

ポーカーフェイスを崩して

笑顔満載です


村上が見たら喜ぶだろうな