いつも笑顔だったから

知らなかった

哀しき素顔を抱えていたなんて





俺は傍にいたのに

いたくなくても

傍にいたのに






やっぱり俺に

人を大事にする価値なんてない




傷つけるだけだ

だから関わりを避けていた

慰める方法も

優しくする方法も

何も知らないから





ごめん

ごめん。

だから―――俺から離れて。





第2章

~笑顔の彼女の素顔~