…あの子も不思議な子です。

僕はつくづくそう思います。





彼女に別れを告げ自宅へ戻った僕ですけど。

特にすることもないのでベッドに寝転がります。

制服が皺になるな…と思いましたけど、関係ありません。





「…どうしてあの子…僕にずっとついてきたんでしょうか?」




思わず独り言をこぼします。

こぼさざるを得ない状況です。

誰もいませんし、関係ありません。





「……変な人、ですね…あの子は」





本当に変です。

変すぎます。

特別天然記念物並みに変です。

国宝級に変です。





目的なんてありませんでした。

ただ家に帰りたくないだけで。

時間を潰したかった…ただそれだけの自分勝手な理由。





それにあの子はついてきてくれた。

疲れたはずなのに、弱音なんて吐かないで。