あたしはね?セイくん。
笑っていてほしいんだよ。
大好きだから。
セイくんの好きな所なんてあげられない。
だって大好きだから。全部。
大好きなの、セイくんのこと。
あの日、風吹く屋上で。
何をしても無気力で、
大事なものを見失ってばかりいたあたしは、
同じく無気力で、
やりたいことの見つからない、セイくんに出会った。
神様なんて信じないよ。
だけど、運命は信じたい。
あの時屋上で、あたしたちを会せてくれた、運命に。
寂しさを埋めたいわけじゃない。
哀しさを消し去りたいわけじゃない。
…だけど、誰かと繋がっていたかった。
最終章
~不器用だけど、大事~