「気に入ってくれた?


ここ、俺が今まで行った中で

1番いいって思った場所なの。


やばくね?この星空。

あの場所よりも、全然見えるっしょ?」




どこか、上のほうで

寒いけど、空気は澄んでて


遠くの方にたくさんの家が見えた。




「ここ…東京だよね?」



「そりゃーな?

でも、東京の端っこ。


バイクで行ける距離だし

寒いけど、この時間が1番良く見えるの。


椿に見せたかったんだ。」




そう言って

彼は、あたしに微笑みかけた。