「つーばきっ!」




ばっと後ろから声と、大きな腕。




「えっ!?」




振り向くと、小さな子供みたいに

はにかむ彼が居た。




「あ、わりぃ。

ぼーっとしてたから、つい。笑」




そう言って、手を離し

あたしの隣に座った。




「何見てたのー?」


「ん?これ。」




あたしは、壁に立てかけてあった



ギターを指さした。