「女の嫉妬ってマジ怖いよな」
「本当だよ、澪は姫の立場なんて興味ないと思ってたのにそこまでしがみつくなんて、マジみっともない」
「裏切り者のお姫様ってお前にぴったりの名前だよな」
そう彼らは暴言を吐き捨てて倉庫の中へと消えていった。
シャッターが閉まり、そこにはもう誰もいなかった。
ねぇ、なんで?
これじゃまるであの本の主人公の気分だよ。
私はなにもやってないのに。
ここで、あの本の主人公みたいに“やってない、信じて”と言うのは私のプライドが許さない。
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