倉庫を出ようと出入口にむかっている途中下っ端の数人に声をかけられた。
「あっ、澪さんじゃないっすか!?」
「もう帰るんっすか?」
「ってか、一人で帰るつもりなんですか?」
下っ端の彼らはこんな私に対して優しい。
それが今の私の心の支えとなっているだろう。
「うん、ちょっと明日用事あるからその用意しなきゃいけないからさ?笑」
「総長達には帰る事言ったんですか?」
「あー、なんか明日遊びに行くみたいなんだけどそのことで話し合いしてるみたいで、一応帰るって言ったけど聞こえてるか分かんないや…」
「澪さん、なんか無理してませんか?」
「大丈夫、大丈夫!」
「なら良いんですけど」
彼は下っ端のまとめ役のコウって名前だ。
コウは結構人のことをよく見ていて、たまに私の秘め事も探られてるような感覚になる。