席は私の前だ。
けれど、中島さんの右には春、右斜め後ろには祐樹、左斜め後ろには聖也によって半分鬼王に囲まれた状態にある。
ちなみに拓海は私の後ろで尚人は私の左斜め後ろと言う席順だ。
席に来た中島さんは後ろを振り返りこう言った。
「えっと……名前分かんないや」
「僕は、水野 春だから春って呼んで。
茉莉ちゃんって呼んでいい?」
「いいよ。よろしくね、春!」
「俺、安達 聖也って言うんだわ!
よろしくな、茉莉!」
「よろしくね!ところでそこのかっこいい人は誰?」
「谷山 祐樹だ。それと、俺ら鬼王って言う暴走族だからあんまり俺らに関わるなよ」