そんなこと考えてたら、四角い箱の正体が分かって、また涙が溢れてきた。


颯斗はあたしの前で膝を付いて、四角い箱をあたしに向ける。

颯斗は緊張したような顔でふぅーと深呼吸する。

そして、四角い箱を開いて、中からキラキラしたものが姿を表す。


「莉奈…、待っててくれてありがとう。これからは俺の隣にずっといて欲しい。…俺と、結婚して下さい。」

「……お願い、します、」


あたしがそう答えると、キラキラしたもの…指輪を、あたしの左手の薬指につける。

今、自分に起きているの出来事が夢のようで、また涙が溢れる。