ピーンポーン ちょうど来るって言ってた時間に家のチャイムが鳴った。 「じゃあ、ママとお姉ちゃん。行ってきます!」 「うぅー、莉奈ずるいぃぃ…」 「行ってらっしゃい。気を付けてね。」 お姉ちゃんの泣き叫ぶような声とママの優しい言葉を聞いてから家を出る。 もうそこには颯斗はいて。 制服にパーカーというなんともかっこいい格好で立ってる。 「よう。じゃ、行こっか。」 「…あ、うん!」