「なんだよいきなり。もうすぐ家着くぞ。」


あ、もうあっという間に家着いちゃった…

クリスマスのデートのこととか色々考えちゃってたらもう着いちゃった。


「送ってくれてありがとうね。」

「ん。てか俺、莉奈のお父さんやお母さんに挨拶した方がいいよな?」


挨拶…

颯斗、ちゃんと考えてくれてるんだ…

でも。


「ううん!大丈夫だよ。」


パパは仁のことがあってからあたしの周りの男の人のことになったらうるさいし…

ママとお姉ちゃんはあたしの彼氏っていうのだけでも興奮するのに、それがprinceの颯斗くんだって知ったら…

もうどうなるかなんて目に見えてる。