そして帰るはずだった2年記念日の日。
俺はもう遅いだろうけど、莉奈や潤也や水野に本当のことを伝えに日本に戻りたかった。
でも、そんな時に限って…映画の主演が決まった。
日本に帰ることもあったけど、莉奈に会わせないようにしているかのように仕事が詰め込んであった。
アメリカに帰れば、AKARIから追われて…
追われて2週間に1回だけご飯を食べると決めれば…すぐに、1度ご飯を一緒にしただけで週刊誌に撮られた。
そんな生活に疲れて、もうモデルの仕事を辞めようかと考えたこともある。
でも、やっぱり俺にはモデルしかなくて。
モデルをしている時だけいつもの自分でいられて、何も余計なことを考えずに純粋な気持ちでいられた。