「なー蓮、はやく学食いこーぜ。」






赤毛の…えっと、相澤くんが佐竹くんに言う。






「ああ、今行く。」





返事をすると佐竹くんは立ち上がって、二人は教室を出ていった。




そっか、お昼はみんな学食で食べるのか…。





そういえば私も、無駄に動いたからお腹空いたな。












「……で、なんでお前もいんだよ」





「…えへ」





眉をひそめて露骨に嫌そうな顔をする佐竹くん。





だって…だって、不良だらけでなんか怖いんですもの!!





ジロジロとこっち見てきて、やたら目が合うし…。






「いや、あの…ほら!友達一号!!」





忘れてたけど、そうなんだよ!!






「はぁ?お前まじざけんな…」





「まーまー、いいじゃん」






不満げな佐竹くんを相澤くんが宥める。





うう…なかなかショックだけどほんと、ごめんなさい…






「おい、リュウ!!」






その時、慌てた様子の不良くん二人組が相澤くんに話しかけた。





「おう。藤堂、東。どーしたんだよ」






軽い調子で返事をする相澤くん。





これは…友達なのかな?