「つ…疲れたあああ…」




昼休み。





完全くたくたになっていた私は、チャイムと同時に机に突っ伏した。





思わず、盛大に溜め息がでる。






なんとあれから昼休みのたびに、





いろんなクラスの不良から勝負を申し込まれたのだ。




佐竹くんが言った“人気者”って、こういうこと!?




なんとかやられずにすんだけど…危うく授業に遅れるところだったし!





「だから言ったろ」





疲れきった私を見て、妙に楽しそうに佐竹くんが笑う。






「なに笑ってるのよ、ひどい」





唇を尖らせて私は言い返す。




「俺の知ったことか」





「なによ、昨日は厄介なことになるぞー、とか止めてくれたのに。」





「別に、素手なら危なくもねえだろ」






そういう問題⁉︎




女の子が危ない目に遭ってたら普通助けない?





「大体、スカートで回し蹴りするような女のどこが危ないんだよ」





「うっ…」







今ちょっと、エスパー使ったのは気のせいでしょうか…?