護身のことしか考えて無かったけど、私かなりヤバいことしたんじゃ…。





どうしよう、と戸惑っていたら赤毛くんはニッと微笑んで言った。






「俺、相澤 竜。よろしくな!」








え…えっ!?





よろしくというのは、つまり…?







「お、おいリュウ‼︎」





「なに言ってんだよお前…‼︎」







他の不良くんたちは納得いかないようで、不満げに声を漏らす。






「強い奴は大歓迎だからな!」






相澤くんの笑った口元から、白い八重歯がのぞく。





この人…めちゃくちゃいい人だ‼︎






「えと…ありがとう」







たぶん今の私の目、すっごいキラキラしてると思う。





相澤くんの男らしさに感動してお礼を言うと、




彼はずっと黙っていた佐竹くんのほうを向いて言った。







「なあ、蓮!いいよな?」




「…勝手にしろ」






小さく溜息をついた佐竹くんが、どうでもいいという風に答える。





そういえば今更だけど…昨日も一緒にいたな、この二人。