じりじりと詰めよって来る男達……。






これって私…どうするべき!?






「悪いな転校生、大人しくしてもらうぜ」






一人の男が近付いてきて、私の肩に手を置いた。






「…っ、触るな!!!」






反射的に私はその手を掴み、男ごと地面に叩き付ける。






「ってぇ…こいつ…!!」





「何しやがるこのアマ!!!」






いやいや、先に手出したのってそっちじゃ…。





これはもう、やるしかない?





「クソッ…手加減しねぇぞゴルァ!!」




「調子乗りやがってぇ!!!」






正面のパンチをかわし、背後から近づいた男に回し蹴りをくらわす。






ってか女子一人に男4人で、しかも手加減なしって…。






「この女……早ぇ」





がむしゃらに飛びかかる男にパンチをぶち込む。





鈍い音がして、男が倒れ込む。





「ぐはっ……」





こいつら…案外遅いんじゃない?






よく分からずに習わされた格闘技が、ここまで使えるとは……。





ヒュッと音をたてて男達の攻撃は空を切り、瞬時に私は反撃をくらわす。





そして気づけば、残るは目の前の男だけ。