「おい、てめぇは如月かって聞いてんだよ!!」






「は、はい…如月凛風です、けど…」






ニタニタと笑って指鳴らすの、やめてくださいよ…。





そんなの、口が裂けても言えないけど。






「丁度いい、俺達が入学テストをしてやる。」




「それならもう受けましたけどー…」





「うるせえ。実践テストだ、文句あんのか!?」






実践ってのは、痛い方だよね?





しかも、相手の男達は態度のデカさからしてきっと先輩。





初日から喧嘩沙汰なんて、起こしたくないんですけど。






「つーかシンゴさぁん、こいつなかなかキレーな顔してません?」





「けけ…俺らが勝ったらヤっちゃいましょうよ」






私の身体をじろじろと見て、とんでもないことを言い出す(多分)先輩方。





不良らしいけど…サイテー!!






「それもいいな…じゃぁさっさと黙らせろ」





シンゴさんらしき金髪の先輩が不気味に口角を上げて言う。





そしてそれを合図に、不良たちは私に向かって来たのだ。