ーーカッ…カッ…カッ……





薄暗い校舎の廊下に、不似合いといわんばかりのクリアな足音が響く。




市立青嵐工業高校。




県内トップを争う、ある意味有名な不良高校。




しかしある日の朝、女人禁制の猛獣が巣食うこの高校で、




かつてない異様な光景を目にすることとなったのだ。












凛として廊下を歩くひとりの少女。



闇を塗り替えるかのごとく放たれる、強いオーラ。




行き場を失くした彼らの住処となった“闇”に、



一人の「女神」が舞い降りたのだーー。