僕はおもむろに机に向かい、椅子に腰掛けた。


机の上にはクレジットの領収書が未だ放置されたままだった。



「私、将来ハリウッドの映画監督と結婚したいの。

旦那の映画を翻訳するのが夢なんだ。」

どうやったら君を笑わせることができるのか。

考えに考えぬいた結果、行き着いた答えは君の為に映画を作ることだった。

大学を卒業して就職しなかったのも、映画監督しての道を本格的に歩もうと決意したからだ。

この前、初めて自分一人で監督した映画。君は知らないだろうけど、結構周りの奴からは評判よかったんだぜ。

さっきのボブの店員も『次回作』に期待してただろ?