何も考えてない、と答えると、
「やっぱりね。」
とあきれながら君は笑った。
僕は大学卒業後、大阪に残ってフリーターをしている。
理由は特にない。
就職という選択肢を選ぶ気になれなかったのだ。
「ホント、あなたは変わってない。」
確かに、そう見えるかもしれない。
だが、僕は変わったよ。
君とは、全く別の方向に。
僕には分かる。
この5年間で、
僕が手に入れたものよりも君が手に入れたものの方がずっと多くて、
君が失ったものよりも僕が失ったものの方がずっと多い。
君は僕よりずっと前に進んでいる、時が進むのと同じスピードで。
「やっぱりね。」
とあきれながら君は笑った。
僕は大学卒業後、大阪に残ってフリーターをしている。
理由は特にない。
就職という選択肢を選ぶ気になれなかったのだ。
「ホント、あなたは変わってない。」
確かに、そう見えるかもしれない。
だが、僕は変わったよ。
君とは、全く別の方向に。
僕には分かる。
この5年間で、
僕が手に入れたものよりも君が手に入れたものの方がずっと多くて、
君が失ったものよりも僕が失ったものの方がずっと多い。
君は僕よりずっと前に進んでいる、時が進むのと同じスピードで。