僕がそう思っているとその新種の無色透明の空気は、あのとき「金曜日」とふいに君が、僕に言ったその理由を頭の中に約5年のタイムラグを経てぶち込んできた。


そういうことか。



君を何時までも待つ。今度は後悔しない。

僕の大きな秘密と君の「金曜日」。
交錯することが必然か偶然か、はたまた運命だったのか。
そんな映画の宣伝のような言葉では、パターンでは、もはや計れない場所で時間を越えて僕と君は生きている。

…そんな気がする。

そして、携帯が鳴りだした。

落ち着け、大丈夫だ。もう平気だ。