私こと柊那も幼馴染の晃も、生徒会役員である。
一学期がもうすぐ終わってしまうから、生徒会は一学期の資料の整理と二学期の行事の準備に追われていた。
いつもなら三人以上はこの生徒会室で激務に追われているのだが、今日は私と晃以外用事があるということで、先輩も同級生たちも、この蒸し暑い部屋を出て行った。
生徒会室は年中快適空間だ、なんていうのは漫画の中だけ。
現実はエコをうたった費用削減による劣悪な環境だ。
暑い、と心の中で呟いたつもりが、どうやら口に出ていたらしい。晃が顔を上げて私に苦笑を向けた。
「うん暑いね、早く終わらせて帰りたいよね」
「そっちはあとどれくらい?」
「うーん、あと2、3枚かな」
つう、と額から流れた汗が、顎から雫となって落ちそうだったので、私は手にしていたタオルを投げつけた。
ぼふ、とタオルを顔でキャッチした晃がくぐもった声を上げる。
「汗。ちゃんと拭いとかないとせっかく書いたプリント駄目にするよ」
「だ、からって使用済み投げる?」
「汗臭かった?あーごめんごめん」
近くにあったクリアファイルで仰ぎながら、反省の色のない謝罪をする。
晃はじとり、とこちらを睨んでいたけれど、髪をかき上げると素直にタオルを額に滑らせた。
精悍な顔がよく見えて、私はついその顔を見つめてしまう。
一学期がもうすぐ終わってしまうから、生徒会は一学期の資料の整理と二学期の行事の準備に追われていた。
いつもなら三人以上はこの生徒会室で激務に追われているのだが、今日は私と晃以外用事があるということで、先輩も同級生たちも、この蒸し暑い部屋を出て行った。
生徒会室は年中快適空間だ、なんていうのは漫画の中だけ。
現実はエコをうたった費用削減による劣悪な環境だ。
暑い、と心の中で呟いたつもりが、どうやら口に出ていたらしい。晃が顔を上げて私に苦笑を向けた。
「うん暑いね、早く終わらせて帰りたいよね」
「そっちはあとどれくらい?」
「うーん、あと2、3枚かな」
つう、と額から流れた汗が、顎から雫となって落ちそうだったので、私は手にしていたタオルを投げつけた。
ぼふ、とタオルを顔でキャッチした晃がくぐもった声を上げる。
「汗。ちゃんと拭いとかないとせっかく書いたプリント駄目にするよ」
「だ、からって使用済み投げる?」
「汗臭かった?あーごめんごめん」
近くにあったクリアファイルで仰ぎながら、反省の色のない謝罪をする。
晃はじとり、とこちらを睨んでいたけれど、髪をかき上げると素直にタオルを額に滑らせた。
精悍な顔がよく見えて、私はついその顔を見つめてしまう。