七月半ばの気候はとてつもなく不快だ。
太陽はすでに姿を消しているのに、じっとりと湿った熱気を孕む風が窓から生徒会室へ吹き込んできて、私は無言でタオルを掴んだ。
長袖のシャツがへばりついて気持ち悪い。腕まくり出来ないのがもどかしい。
正面には額にかいた汗をぬぐうこともなく、真摯な表情でシャーペンを走らせている幼馴染の晃がいる。
今度はジリジリという蝉の泣き声が熱気に乗って窓から入ってきて、私はイライラしながらタオルで首筋の汗を拭いた。
太陽はすでに姿を消しているのに、じっとりと湿った熱気を孕む風が窓から生徒会室へ吹き込んできて、私は無言でタオルを掴んだ。
長袖のシャツがへばりついて気持ち悪い。腕まくり出来ないのがもどかしい。
正面には額にかいた汗をぬぐうこともなく、真摯な表情でシャーペンを走らせている幼馴染の晃がいる。
今度はジリジリという蝉の泣き声が熱気に乗って窓から入ってきて、私はイライラしながらタオルで首筋の汗を拭いた。