おはようございます

皆さんに聞いてもいいですか?

この状況はなんでしょう?

どうして
屋上にいるのでしょうか

おかしいです

いつものように教室で
寝たはずです

あぁそういえば意識を飛ばす前に

連れていくと言っていた人が
いましたね

「やっと起きたか」

これはこれは転入生さん

「私になにか用?」

「声かけてたのに寝てたから
ここまで連れてきた」

「あぁ…あの時声かけたの
あなた? 何の用事?」

「起きてたのかよ」

「話をしてるの逸らさないで
あなたの用事?は何?」

「あいつの事
結城 紗希の事知ってるか?」

「…どうして?」

「教えほしいんだ
………あいつの事」

あなたとあの子………紗希が
付き合ってる事と………

あなたについた嘘の
真実しか知らないです

「この学校では結城 紗希さんは
存在していない………つまり
この学校に通っていなかった」

「……どういう事だ?」

「この学校で結城 紗希さんの
名前を聞いても誰も知らない」

そう誰も知らないんです

「じゃあ何でお前は知ってるんだ?」

「友達なんだ 結城 紗希さんとは」

「友達なのにそんな呼び方なのか?」

「何か問題が?

人の呼び方なんて
あなたに関係ないでしょ?

あと 私と結城 紗希さんは
先輩後輩関係でもある」

これは嘘ではないです

「お前が後輩なのか?」

「私は結城 紗希さんの先輩」

「………何でさん付け何だ?」

「そこまであなたに
教える義務はない」

あっ