もともとこの公園は人がこない。


裏道を入った所にあり、
昼間も薄暗いことが災いして、
滅多に人がこない。

近寄りさえしない。



「……。」

「……。」



そんな公園に
カップルが二人きり。

しかも無言。




気持ち悪いほどの静寂。


空気が更に重苦しくなっている。











「あのね…」




先に口を開いたのは凛だった。