山木くんは距離感覚がおかしいとたまに思う。
なんか、近い。
やたらと近い。
気のせいではないはず。
そのせいで私は苦労しているんですから。
顔が赤いのを必死で隠し、からかわれても動じないで…。
考えてみれば、私は本当に山木くんに振り回されているな、と思った。
馬鹿だな、私。
なんで、なんでこんな事で悩まなきゃいけないんだろ。
私は普通に、ただ普通にJK楽しめたらそれでいいのに。
台無しだよ。
山木くんのせいで台無しだよ。
山木くんは私の人生に突如現れたラスボス的存在。
攻撃され、し返しても、全く動じないのだ。
お願い。
お願いだから、早く諦めて。
じゃないと、私の心臓もたないの。