〜翌日〜
教室に入るなり、私の席の前の席に座っている女子に睨まれた。
確か名前は笹野さん?
覚えてねーや。
「西宮さんってホント最低だよねー。山木くんがどれだけ話しかけても無理するんだもーん」
仕方ないじゃん。
嫌いなんだし。
それに話しかけてくるのは向こうでしょ。
なんで私が最低なんだよ。
「おい、なんとか言えよ」
笹野さんは凄い形相で私の事を睨みつけた。
あーあ。せっかくの可愛い顔が台無しだ。
ヤマンバみたいな顔してるよ。
自覚してるかな?いや、してねーな、きっと。
「うるさい。私は何もしてない。怒るんだったら話しかけてくる山木くんに言ってよ」
「はぁぁあ!?」
そう。
そうなんです。
実は、私の事を好きな山木くん、
物凄くモテるんです。