嫌い。



嫌いだ。




山木くんはいまいち掴み所がない。





よく分からない。






というか、まずなんで私なんかが好きなんだ!




もっと他に女の子はいっぱいいるのに!






お願いだから、1日でも早く山木くんが私の事を諦めてくれないだろうか。





我ながらなんて贅沢な悩みなんだろう。





きっと今私は全国の女子の怒りを買っても過言ではない気もする。




が、嫌なものは嫌だ。





相手が山木くん、というのがもっと嫌だ。





なんで、どうしてよりにもよって山木くんなんだよ。