お、お礼! お礼言わなきゃ!! なぜか私は今すぐにでも山木くんにお礼が言いたくなった。 「ちょ、私、山木くんの所行ってくる!」 「はぁ?家分かるの??」 あ…。 そうだった。 山木くんの家、分かんないや。 「大丈夫だよ麻里ちゃんっ。私、山木くんの担任だから場所知ってるよ!」 お母さんの後ろで必死に訴える岡田先生。